ノウハウの現物出資で節税対策
現物出資とは、出資をお金ではなく、モノで出資する方法です。
よく言われる現物出資のメリットと言えば、
現金がなくとも資本金を大きくすることができるということです。
以前は、最低資本金制度というものがあったので、
株式会社は1,000万円、有限会社は300万円の資本金が必要でした。
従来はこれらの最低資本金まで現金がない場合などに、
現物出資が活用されてきました。
しかし会社法の施行により最低資本金制度は撤廃されました。
それにより資本金は1円でも会社を設立できる時代になりましたが、
やはり資本金は多いほうが第一印象としてはプラスになると思います。
ちなみに、当社の資本金は600万円です。
当社の場合、コンサルティングがメインですから、
立ち上げの資金は100万円もあれば十分だったのですが、
そこからさらに500万円を現物出資しました。
で、問題は何を現物出資したのかということですが、
まずはよくある自動車ですね。
4年落ちのスバルレガシィB4を50万円。
そして残りの450万円は、
既に持っていた複数のホームページとマニュアル類に
50〜150万円の値段を付けて現物出資しました。
ホームページやノウハウに、勝手にこんな値段を付けていいの!?
と思われるかもしれませんが、
500万円以下ならはば価値に見合うと取締役、
つまり自分が証明すれはば検査役の調査が必要ないのです。
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaisya/kaisyahou33/kaisyahou52.htm
ただし本当はそれだけの価値がないのに見合わないモノを現物出資した場合、
その差額分を出資者の所得税として課税される可能性があります。
私の場合は税務調査が入ったとしても、価格算定の根拠を説明できますので
問題ないでしょう。むしろ収益性から見ると安すぎるくらいです。
そしてここからが現物出資の現実的な本当のメリット。
それは減価償却が出来ることです。
1期目が終わった当社の決算書では減価償却費が
1,999,999円計上されています。
実際には支出のない費用をこれだけ計上できるというのは、
節税という観点で見ると凄いですよね。
実行税率40%で考えると初年度で80万円のキャッシュを
生み出したことになります。
減価償却が終わる時までには総額200万円のキャッシュです。
ノウハウを現物出資するこの方法、実は税理士さんや行政書士さんでも
知っている人はかなり少ないです。
私が話すとみんな驚きます。
じゃあどうして私が知っているかというと、自分で会社設立をする中で、
どうやらこんなことが出来そうだと気づき、突っ込んでみたらできました。
うーん、素人は強い。(確信
そんな訳で私に相談されても、詳しいことはわかりませんので、
興味のある方には、素ん晴らしい税理士さんを紹介させていただきます。
【質問】現物出資ができるモノ、ノウハウはありませんか?
設立時だけでなく、実は何回でもできるんですよ。(コッソリ