ビジョンは誰が決める?
名著『ビジョナリー・カンパニー2』でこのような記述があります。
『先に行き先を決めるのではない。
最初に適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろす。
最適な人が相応しい席に座ってから、どこに向かうかを決める』
私はこれをミッションとビジョンの関係でとらえています。
ミッション(目的)を決め、それに同意のできない人物(特に幹部)を
バスから降ろすのは社長の役割です。
しかしビジョン(目標)までを社長が決めてはいけません。
何年後までにどうなるのかという具体的目標は、
その実現に責任を持つ全員で決める必要があります。
押しつけの目標に心から同意できる人はいません。
またビジョン(目標)を組織の大きな数字だけの話しで終わらせてはなりません。
例えば、「5年後売上100億円」というビジョンを定めた場合です。
5年後の目標実現の時に、どのような会社組織とそれを構成する個人に
なっているのかも明確にします。
例えば、こんな感じです。
今、経理主任のAさんは、5年後に年商100億円になっている時には、
課長になり●人の部下を指揮し株式公開の責任者として活躍してもらう。
その時の年収は●●●万円以上を想定。
このように会社のビジョンと個人のビジョンを重ね合わせることで、
本当のモチベーションが生まれるのです。
そうすることで今から株式公開のための勉強をしておこうというようになるのです。
【質問】ビジョン(目標)は誰が決めますか?
赤字企業を黒字化するという目標も、その実現に責任を持つ全員で決める必要があります。