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努力は報われる?

努力は報われる?

by 管理人
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マルコム・グラッドウェルのベストセラー、

『天才!成功する人々の法則』の中で、

「1万時間の法則」というのがあります。

グラッドウェルの主張はシンプルで、

「何かの世界で一流になりたければ、

 1万時間のトレーニングをしなさい」

ということです。

1万時間ということは

1日8時間休みなくトレーニングをしたら、

1,250日、3年と5ヶ月です。

うん、まあそんなものかな、

という感覚はあります。

でも社会心理学社のメルビン・ラーナーは、

この主張に異を唱えました。

具体的には各分野について、

練習量の多少によってパフォーマンスの差を

説明できる度合いを計測しました。

テレビゲーム:26%

楽器:21%

スポーツ:18%

教育:4%

知的専門職:1%

つまりテレビゲームや楽器、

スポーツは練習すればするほどうまくなりやすいけど、

教育や知的専門職はそういうものではないと

結論づけています。

教育、知的専門職というのは具体的にどんなものかは、

ここではよくわかりませんが、

練習によってうまくなりやすいものと、

うまくなりにくいものがあるということです。

言ってみれば、

なんでも1万時間やればいいってものではないんですね。

ビジネスの場合はどっちなんでしょう。^^;

社会心理学では

頑張っている人はいずれ必ず報われると考える、

「公正世界仮説」という世界観があります。

この考え方をこじらせるとけっこう危険です。

成功している人は成功に値するだけの努力をしてきた人で、

何か不幸に見舞われている人は本人に問題があると考えます。

犯罪被害に遭った人に対して、

あなたにも何か手落ちがあったんだろう的な。

でもインプットとアウトプットがきちんと釣り合うほど、

世界は公正ではありません。

努力は必ず報われると考える真面目ちゃんは、

いくら頑張っても報われない状況に置かれたら、

世界を恨みはじめます。

1999年、

ブリヂストンのグループ会社の社長室で、

早期退職を勧められた課長が切腹をするという

事件がありました。

その抗議文にはこうありました。(意訳)

「30年以上も家庭を顧みず会社に尽くしてきたのに、

 何をしてくれてんねん!」

会社に尽くしたのは本人の選択で、

それに対して会社が報いるかどうかは

全く別の問題です。

でも「世界は公正でなければならない」

と考える人にとっては許されないことなのでしょう。

世界は公正ではありません。

そのような世界にあってなお、

公正でありたいと闘うことが、

私たち経営者の責務かもしれません。

【質問】努力は、報われますか?

世界は理不尽。だから面白い。^^

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