悪循環を痛みで断ち切る
私が新卒で最初にコンサルタントとして支援した会社は、
関東地方の町工場。
社長を先頭に朝から晩まで生産現場で
一生懸命バタバタしていました。
お話しを聞いてみると、
次のような悪循環に陥っていました。
適正在庫がない
↓
お客さんからの注文に商品がない
↓
生産計画の急遽変更
↓
ラインの組換えロス
↓
もともとの生産計画が間に合わない
↓
夜遅くなる
↓
生産効率が落ちる
↓
適正在庫が作れない
その悪循環を断ち切るためには、
・休日出勤しての大掃除
・適正在庫の積み増し
・お客さんに対して発注点の徹底
などの痛みが伴います。
その会社の長い歴史では、
年末以外に大掃除をしたことはないし、
休日出勤もしたことはないし、
営業さんの無茶振りが生産現場を混乱させていました。
まあそういう風土だったんですね。
それを私が社長、幹部、現場の長、パートさんを説得して、
というより、コンサルタントの小僧が騒いで仕方がないから、
自分たちでそう言い出すように持っていきました。^^;
結局、月に2回の休日出勤を何ヶ月か繰り返して、
適正在庫の積み増しと生産現場の改善を進め、
最終的には残業時間もだいぶ減りました。
(その後パートさんの時給アップもお願いしました)
会社を良くすることについて、
ほとんどの人が総論賛成、各論反対です。
つまり自分の痛み(変化)は嫌。
まあそれでも、
どうにかこうにか前に進めるしか、
経営者にとって道はないんですけどね。
【質問】どんな痛み(変化)が、必要ですか?
変化は痛みではなく、快感です。^^