損得までの距離
どんな人にでも共通する、たった一つの行動基準があります。
痛みを避けて快楽を得ること。
どんなに偉大な人でもダメな人でも同じ行動基準です。
でも行動基準は同じでも、人によって実際の行動は違っているのは
どうしてでしょうか。
それは損得までの距離感が違うからです。
偉大なことを成し遂げる人は、損得の回収までの距離を
限りなく遠くに設定しています。
反対にダメな人は、すぐ目先の損得に囚われています。
人は誰でも自分なりに合理的です。
合理的な判断として得をすると思う行動をしているわけです。
たとえば残業代です。
社員の立場としては残業代を貰うのは目先の得です。
でも残業のない仕事の仕方で会社の利益を上げ、
評価をされることが将来的な得です。
だから目先の得ではなく将来の得を選びなさいと、
社員にお説教をしても意味はありません。
社員は将来に得をするということについて、
会社を信頼していないから目先の得を選ばざるを得ないのです。
社長から見たら合理的でない社員の行動も、
社員本人にとっては間違いなく合理的なのです。
【質問】会社と社員、損得までの距離感は合っていますか?
経営者の仕事は周りの人間との損得を一致させることです。