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最下層から始める人

最下層から始める人

by 管理人
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司馬遼太郎の『菜の花の沖』より。

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「お前という人間は私の血縁である。

 もし私がお前を身びいきして

 お前を座敷に上げてやっかいにすれば

 義叔父の喜十郎はやがてお前に飽きるにちがいない。

 それを奉公人におとしてしまえば、

 喜十郎はかえってお前を憐れみ、

 大切にするだろう。

 およそ物事というのはこのように

 大きな事理から導き出して

 こまごまとしたことを決めてゆくものだ」

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ちょっと設定がややこしいですが、

お前と呼ばれているのは主人公の高田屋嘉兵衛。

呼んでいるのは嘉兵衛の叔母おらく。

喜十郎はその主人です。

おらくは甥っ子である嘉兵衛に身びいきをしたいけど、

それをしてしまうと主人はやがて疎ましく思うときがくる。

でも最下層の扱いをしておけば憐れみ、大切にするだろう。

という話です。

これは中小企業において、

親族を入社させるときに忘れてはいけない事理です。

社長の親族というだけで特別な目で見られます。

親族を入社させる場合、一般の社員と同じか、

それよりむしろ下の扱いから這い上がることでしか、

既存の社員に正当な力を示すことができません。

まあ、当たり前ちゃあ当たり前ですが、

やはり親族としてはやりがちな話ということと、

『菜の花の沖』を紹介したかっただけのネタでした。(笑

【質問】最下層から、始めていますか?

そこから這い上がれないなら、上にあげてはいけません。

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