経営ゲームへの参加(1/2)
スティーブン・R・コヴィー氏の著書『第8の習慣』の中に
アメリカのエリートを対象とした次のような調査結果があります。
■第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
http://goo.gl/b2IR1U
●自分の会社が達成しようとしていることと、
その理由をはっきりと理解している人・・・37%
●会社やチームの目標達成に熱意を持っている人・・・20%
●週末に振り返ってみて、自分の仕事に満足できる人・・・15%
●会社の目標を達成する上で、会社が自分の能力をフルに
発揮させてくれていると感じている人・・・15%
●強い信頼関係で結ばれた職場環境だと感じている人・・・15%
●会社内の他の部署との間に高い信頼と協力関係があると
感じている人・・・13%
これをサッカーチームに言い換えるととんでもないことがわかります。
1.どっちが相手のゴールかわかっているのは11人中4人
2.勝敗に関心があるのは11人中2人
3.相手より自分のチームメイトに対抗心を持っているのが11人中9人
これはゲームをする意味もルールも理解していないと言えるでしょう。
だから当然勝ち負けにも興味がない。
得点を取り失点を防ぎ勝利するという目的があるのではなく、
目の前にボールが転がってきたらとにかく蹴る!
という子供のサッカーごっこをしている状態です。
実はこの状態、わざわざアメリカのエリートを対象にするまでもなく、
日本の中小企業でも当たり前に起きています。
つまり多くの中小企業の社員は、
経営というゲームのルールを教えられずに、
ゲームに参加させられているのです。
どうやったら点が取れるのかを知らずに、
また得点ボードすらないために、
勝っているのか負けているのかわからない、
そんなゲームを誰だって楽しめるはずがありません。
では決算を公開(オープンブックマネジメント)せよ、
と言っているのかというとそういうことではありません。
社員ごとのステージに合ったゲームのルールを設定し、
得点状況を記録し公開、その結果を待遇に影響させる、
ということです。
長くなりましたので明日、
重要なポイントを4つお伝えしたいと思います。
【質問】あなたの会社の勝敗に関心があるのは、11人のうち何人ですか?
さすがに社長だけ、じゃありませんよね・・・?