ホーム / メールマガジン /

見ないで船を買う?

見ないで船を買う?

by 管理人
この投稿のコメントは受け付けていません。

今日も司馬遼太郎の『菜の花の沖』ネタです。^^

主人公の嘉兵衛は、

雇われ船頭の身であり、

自分の船が欲しくてたまりません。

でもひょんな縁から、

難破船を手に入れられるチャンスが

舞い込みました。

そして2人の弟と見習いともに、

その難破船が果たして使えるのか、

検分に出かけました。

しかし嘉兵衛は、

恋い焦がれ夢見た船を前に座り込んで、

3人に検分させたまま、

自分で船を見ようとしません。

さてここで問題です。^^

嘉兵衛はなぜ、

自分で船を見ようとしなかったのでしょうか?

チッ、チッ、チッ、チーン!(笑

感極まってしまって見られなかった・・・、

わけではありません。

それでは嘉兵衛さんに説明してもらいましょう。

*****

船というのは、

沈めばみな死ぬという乗り物ですから、

自分の命が失われるかもしれないという恐怖が基礎になって

彼らは検分をしている。

そこへ私が加われば、

みなが私の目や能力に頼ってしまい、

検分への緊張を薄らがせてしまう。

彼らは私のことをすぐれた船乗りだと思っている。

このため自分が見たり感じたりしたことを、

言わなくなる恐れがある。

だから皆に任せているのです。

*****

小一時間ほどして3人は、

いくつかの問題点はあるが、

致命傷というほどではないという結論を持って

帰ってきました。

そのあと嘉兵衛は今度は1人で、

巨細となく検分を開始しました。

*****

最初から思い込みを持たない。

希望ももたず、

かといって悲観ももたない。

そういうものをもてば、

つい船を見る目が曇ってしまう。

*****

いやぁ、カッコいいですね。^^

嘉兵衛のこれまでの想いからすれば誰よりも先に、

むしゃぶりついて確かめたかったでしょう。

でも組織である限り、

それをやってしまっては、

皆が自分を頼りっきりになってしまう。

社員が育たないと嘆いている社長さん。

こういう場面で真っ先にしゃぶりついていませんか?

グッとこらえましょう。(笑

【質問】社員の成長を、優先していますか?

社長の気持ちは、いちばん後。^^

この記事を共有する

コメントは締め切りました