限定社員制度
以前にある企業の人事制度設計をした際に、
『限定社員』という雇用形態を作ったことがあります。
正社員 :時間、地域の制限なく働く分、
給料や退職金を高く設定
限定社員:時間または地域を限定した分、
給料や退職金を低く設定
パート :決められた時間、決められた仕事を時給でおこなう
特に女性の希望者が多かったのですが、能力は正社員と同等なのに、
夕方5時までには帰る必要があったり、基本的に転勤が不可能であったり、
そういった状況の人をパートとしてではなく、
社員として活躍してもらうために作った雇用形態です。
いざとなれば、なんでもしてもらう正社員と比べ、
給料や退職金は低く設定しましたが、責任者にも抜擢し、
制度としてはかなりうまくいきました。
中小企業の場合、男性よりも女性の方が潜在的に優秀な人が多いです。
ん? ちょっと危険でしょうか・・・
私の経験則ということで、クレームはなしでお願いします。(笑
というのも、優秀な男性はどうしても都会、大企業に行ってしまいます。
しかし女性の場合は優秀であっても家庭に影響を受けやすいため、
地方の中小企業にも入りやすいと考えます。
そんな訳で、中小企業こそ女性活用が必要だと考えています。
「時間や地域の制限があるから、あなたは時給800円のパートです」
ということではなかなか活躍してもらうことができません。
そこで限定社員という仕組みを作ることで、
優秀な女性に活躍してもらうことができるようになるのです。
反対にいい年齢の男性というだけで、正社員として扱われている人も問題です。
稲盛方程式の『 能力 × 熱意 × 考え方 』を参考に評価しましょう。
【質問】女性というだけで、パートとして扱われている人はいませんか?
家庭と会社の状況に応じて、正社員と限定社員を行ったり来たりすることも可能ですね。
女性の場合、むしろその方が自然かもしれません。