麺だけを売るから儲からない
会社が戦うべき相手は誰でしょうか?
競合? 仕入先? お客さん? それとも社員?
マイケルポーターの5フォース分析では、
利益を削る5つの力として以下を上げています。
1.競合:同業者との叩きあいで、利益を削られます
例)シェアの取り合いで価格破壊
2.お客さん:無茶なコストダウン要求で、利益を削られます
例)一律10%の値引き要請など
3.仕入先:仕入れ先からの値上げ要求で、利益を削られます
例)材料や運賃など
4.新規同業者:新規参入の同業者により、利益を削られます
例)美容院のスタッフが独立
5.代替品:代替品の登場により、利益を削られます。
例)デジカメに対するスマートフォン
うーん、こうして見ると周りは敵だらけで嫌になっちゃいますね。。。
でも間違えてはいけません。
会社が本当に戦うべき敵は、お客さんが抱える問題です。
お客さんは何に困っているのでしょうか?
自社が高いレベルで、その問題を解決できる力を磨くことが、
競争力の源泉です。
例えば、スーパーに麺類を納めているメーカー。
競合メーカーに価格競争を挑まれて対抗せざるを得なかったり、
お客さんから特売に協力しろと言われ値下げせざるを得なかったり、
仕入れ先から原料の値上げ要求をされて上げざるを得なかったり、
もう、どいつもこいつも!という感じになっていませんか?
お客さんのスーパーは、何に困っているのか?
思った売上が上がらない、他のスーパーに無い変わった商品が欲しい、
総菜が弱い、パートさんが集まらない・・・。
そんなスーパーが抱える問題を、麺類を納めているメーカーが
解決してあげればいいのです。
麺だけ売ろうとするから、それだけの業者になってしまいます。
同様に、私は中小企業が良くなれば、なんでもいいのです。
他のコンサルタントに相談して、良くなるのであればそれは素晴らしいことですし、
私が書いているこのメルマガも「無料で申し訳ない」と言っていただける方もいますが、
このメルマガを読んで、良くなる中小企業がいればそれはとても嬉しいことです。
もちろん、当社も売上、利益を上げなくてはなりませんが、
その仕組みをどう作るのかは別の問題です。
麺だけを売って、そのお金を受け取ろうとするから苦しくなるのです。
【質問】そもそも、お客さんの悩みは何ですか?
お客さんの悩みを解決して、儲けるのです。