M資金詐欺で2億円被害
「M資金詐欺」という言葉を聞いたことはありますか?
会社社長の多いメルマガ読者さんの耳には一度入れておこうかと書いてみます。
M資金(エムしきん)とは、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が
占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると
噂される秘密資金のことです。
この話を用いた詐欺の手口が存在し、著名な企業や実業家がこの詐欺に遭い、
自殺者まで出したことで一般人の間でも有名になりました。
詐欺の存在がある程度社会的に認知されてしまうと、
成功する可能性が低くなってしまうため、
認知度が低下する頃に復活して流行するという傾向があり、
昭和30年代から現代に至るまで、ほぼ同じ手口・内容のM資金詐欺が
繰り返されています。
私もクライアント社長に同席する形で、何人かのM資金詐欺師に
お会いしたことがあります。
お約束の小道具である『国債還付金残高確認証』などが出てきましたが、
私の場合、同席しながパソコンで検索して相手の素性を調べますので、
これはどうやっても引っかからないよなぁと思っていました。
ところが最近、「2億円M資金詐欺で剛力彩芽らも被害に」という記事がありました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131127-00003389-sbunshun-soci
運営団体の理事長は元財務省の官僚、さらに黒岩神奈川県知事が顧問を務め、
神奈川県が後援する予定だったとのこと。
このニュースを知らなければ、元財務省の官僚や本物の神奈川県知事が
出てきた時点で、私も信じてしまう可能性があるかもしれないと思いましたが、
これだけ大物の本物が出てくるM資金詐欺もある、ということが頭に入りましたので、
誰が出てきてもこの手は信じない学習をすることができました。
お金があろうがなかろうが、詐欺師は会社経営者をターゲットにします。
特に苦しい経営者が資金繰りの当てにさせられた上で、
ずるずると引き伸ばされ、いよいよ切羽詰って判断が狂い、
お金を引っ張られてしまいます。
気をつけましょう。
【質問】M資金の『M』ってなんでしたっけ?
マッカーサーのM、という説もあります。